賢者の石・意味＆効果

賢者の石(けんじゃのいし)は、「不老不死」が得られると言われる鉱物です。
未知のパワーを秘めた鉱物として知られるでしょう。
持ち主に無限のエネルギーを与えてくれます。
賢者の石は、架空の世界で度々登場する鉱物です。
ベストセラー小説の、「ハリーポッター」にも登場することで知られています。
その他、ファンタジー系のゲームや漫画などにも登場するでしょう。
「ドラゴンクエスト(DRAGON QUEST)」や「鋼の錬金術師(Fullmetal Alchemist)」などに起用されています。

賢者の石は、「辰砂(しんしゃ)」(シナバー・Cinnabar)と呼ばれるパワーストーンがモデルです。
「賢者の石」=「辰砂(シナバー)」として紹介されることも多いでしょう。
現実世界で、「賢者の石」に最も近いのは辰砂です。
世界各所で「霊石」として重宝されてきました。
薬に使用すると、「不老不死」「空の飛行能力」「悟りの境地」を獲得できるとされます。
賢者の石が欲しい場合は、代わりに「辰砂(シナバー)」を入手しましょう。

※辰砂(シナバー)の服薬は危険です。
辰砂には「水銀」が含まれています。
辰砂は例外的に、漢方薬として処方されることがあるでしょう。
処方は、専門の資格者による指導が必要です。
素人判断で使用するのは、絶対に止めましょう。
辰砂の石薬は、「鎮静作用」「精神安定」「不眠症」「解毒」「眩暈」などに有効とされます。

賢者の石は、持ち主に「不動の財」を与える意味と効果があります。
これはモデルとなった辰砂(シナバー)が、「金の回収」や「金メッキ」に応用された為です。
「金を扱う技術」=「不動の財」と、結び付けられるようになりました。
辰砂(シナバー)を使用した、金の回収技術は下記の通りです。
【１】辰砂を400℃～600℃で加熱する
【２】内部の水銀が蒸気化する
【３】その蒸気を冷却する
【４】水銀が得られる
【５】水銀に金を含む鉱石を入れる
【６】水銀に金が吸収される
【７】アマルガム(Amalgam)と言う合金になる
【８】アマルガムを加熱する
【９】水銀が再び蒸発する
【１０】金が回収される
※水銀の蒸気は有毒なので、真似するのは止めましょう。

賢者の石は、超人的なパワーを獲得させる意味と効果があります。
ファンタジーの世界では、赤い結晶として描かれることが多いです。
モデルとなった「辰砂(シナバー)」も、赤い鉱物となります。
さらに辰砂は、「竜の血」を意味する言葉が語源です。
使用者に無限の力を与えてくれるでしょう。
辰砂を顔料に使用すると、長い間色褪せず残ります。

賢者の石は、持ち主の創造力を最大限に高めます。
賢者の石は、「固体」「液体」「気体」の全てに変化する鉱物です。
万物を創造する材料になります。
モデルとなった辰砂(シナバー)は、水銀を含む鉱物として有名です。
水銀も「固体」「液体」「気体」の全てになれます。