天然石とは？

天然石とは、人為的な影響を受けずに誕生した石の総称です。
主に自然が生み出した、「鉱物」「岩石」「化石」「金属」「宝石」をさします。
色が綺麗な天然石は、高級ジュエリーの素材になるでしょう。
神聖視される天然石は、お守りとなります。
お守りに使用される天然石を、日本では「パワーストーン」と呼ぶでしょう。

下記の種類は、天然石から除外されます。
【1】「合成石(ごうせいせき)」(Synthetic Stone/シンセティックストーン)
人工的に作り出された石です。
天然石と成分は同じになります。
【2】「人造石(じんぞうせき)」(Artificial Stone/アーティフィシャルストーン)
人工的に作り出された石です。
合成石と違い、自然界には存在しません。
【3】「模造石(もぞうせき)」(Imitation Stone/イミテーションストーン)
天然石に似せて作った物です。
素材は「人工ガラス」や「プラスチック」などです。

天然石に、「染色」「加熱」「コーティング」を加えたタイプも存在します。
この場合は、天然石から除外されません。
「染色された天然石」や「加熱された天然石」と呼ばれます。
人で例えると、「化粧」のイメージに近いでしょう。
人間は、「化粧する」「化粧しない」に関わらず人間です。
元が天然石ならば、「加工する」「加工しない」に関わらず天然石と呼ばれます。
一部これらの加工を、一切認めない人も存在するでしょう。

下記の鉱物は、天然石に該当します。
・「真珠(しんじゅ)」(Pearl /パール)
・「珊瑚(さんご)」(Coral /コーラル)
・「貝殻(かいがら)」(Shell /シェル)
これらは、生物が生み出した天然石です。
「生体鉱物(せいたいこうぶつ)」(Biomineral/バイオミネラル)と呼ばれるでしょう。
主成分は「霰石(あられいし)」(Aragonite/アラゴナイト)です。
生物の「歯」が、天然石になることもあります。
その場合の主成分は、「水酸燐灰石(すいさんりんかいせき)」(Hydroxylapatite/ハイドロキシアパタイト)です。

樹木は天然石に該当しません。
化石化した「樹木」や「樹液」は、天然石に該当します。
天然石になるタイプは、下記の通りです。
・「珪化木(けいかぼく)」(Petrified Wood/ペトリファイドウッド)
・「琥珀(こはく)」(Amber/アンバー)
・「黒玉(こくぎょく)」(Jet/ジェット)

天然石の種類は、数千種類におよびます。
新鉱物が発見される度に、その種類は増えていくでしょう。
新種を調べるのも、天然石ファンの楽しみです。
天然石のコレクターは、世界中に存在します。
一生かけても集めきれないほど、種類が存在するでしょう。

一部の美しい天然石は、「宝石」と呼ばれます。
宝石となる条件は、主に3つです。
【1】色や輝きが美しい事。
【2】傷つきにくく、色褪せない事。
【3】希少な天然石である事。
宝石タイプの天然石は、高級ジュエリーに加工されるでしょう。
宝石店やジュエリーショップで購入可能です。
一般的な天然石よりも高価となります。

天然石の殆どは、「岩石」です。
岩石は、地球上のいたるところに存在します。
人間の生活にも、深く関わっているでしょう。
削り出して建築材などに使用されます。